タバコの毒性「ダイオキシン」

タバコには「ダイオキシン」も含まれています。ダイオキシンは日常生活でも接していますが、タバコを吸う人は、吸わない人よりも1日1.2〜1.3倍程のダイオキシンを摂取している事になります。

ダイオキシンは一時期に比べると重要視されなくなっていますが、タバコの煙に含まれるダイオキシンの濃度は、化学工場やゴミ焼却場の排気煙の数倍、場合によっては200倍以上にもなるのです。タバコに含まれるダイオキシンの中でも、最も毒性の強い2.3.7.8-TCDD(塩化ダイオキシン)には発ガン性があり、がん細胞の増殖を促してがんの発生を高める働きがあります。

動物実験では、ダイオキシンは微量でも甲状腺に影響する事や、生殖機能(性器異常含む)にも影響を及ぼす事が確認されています。
さらに、妊婦がタバコを吸う事は子供の発育に影響を与え、学習や運動能力の低下、低体重児・低身長児が生まれやすくなる事に深く関係しています。これはニコチンや一酸化炭素の血流障害による影響とも考えられていますが、甲状腺機能の低下にも関与しているとされています。


TOBACCO KILLS