タバコの毒性「ニコチン」

タバコに含まれる「ニコチン」は猛毒である。
ニコチンは依存性がとても高い物質で、血管を収縮させ血圧を上げる作用もあります。吸えば吸うほどニコチンを多く取り入れる事になり、ニコチンはタバコを吸ってから数秒で脳に到達し、影響を与えます。

タバコの害を実感するには、まずニコチンの猛毒性を知る事です。タバコは少しずつ少しずつ人体に影響を与えるので、吸っている人も体に悪い事は知りながら、特にその毒性を実感する事なく吸い続けてしまいます。多くの人がタバコを吸っているので、「別にいいじゃないか」と考えてしまう気持ちもわかります。しかし、ニコチンの毒性をその辺の泥水程度にしか考えていなかった人は、注意が必要です。

では、ニコチンはどれくらい毒なのかというと、青酸カリをご存知だろうか。
サスペンスドラマ等でよく使われており、飲んでしまうと一瞬でぐわーっとなり死んでしまうあの青酸カリですが、ニコチンが青酸カリよりも毒性が強い事は知っていましたか。睡眠薬は、1錠飲んでも別条はありませんが致死量を超えて大量に飲むと死に至ります。しかしニコチンはそんなものは比較にならない程、正真正銘の毒物なのです。

青酸カリは体重1キロあたり、2、3mgが致死量と言われています。1mgは1gの1000分の1なので、ごくごく微量です。
ニコチンはというと、体重1キロあたり、1mgが致死量ですので、青酸カリよりもっと少ない量で死んでしまう事になるのです。
タバコに含まれるニコチンの量にもよりますが、大人の場合タバコ2、3本を万一体内に入れると死んでしまいます。それ程毒性の強い物質なのです。

タバコの毒性を知らずにいる事で一番怖いのが、子供が生まれた後も、喫煙者の親がタバコを安易に放置しておく事です。
歩き始めの子供は色々な物を口にくわえますが、その頃の子供は、タバコを1本の半分でも過って体内に入れてしまうと死に至る可能性が高いのです。
この危険性を知っているのと知らないのでは、大きな差があります。


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